♪伝統とオリジナリティが一体…煌びやかなコンチェルトラヴェルは協奏曲と呼べる作品をふたつしか残していません。
第一次世界大戦で右手を失ったピアニスト、
ウィトゲンシュタインの依頼による「左手のためのピアノ協奏曲」と、
今回お届けする「ピアノ協奏曲 ト長調」がそれです。
この2曲は“ト長調”の作曲中に“左手の”も後から追加される形で、
結局同時に平行して作曲され、完成したのは1931年のことでした。
1928年にラヴェルは4ヶ月間のアメリカ演奏旅行で大成功を収めます。
気を良くしたラヴェルは、すぐに2回目の演奏旅行を計画。
そこで自らがピアノ演奏することを想定して書いたのが“ト長調”でした。
アメリカの聴衆を意識したのでしょう。
この曲の両端楽章にはジャズやブルース的要素が色濃く感じられます。
しかしラヴェル自身は「モーツァルトやサン=サーンスと
同じような美意識のもとに書かれた、
あらゆる意味で協奏曲らしい協奏曲」と語っているように、
第一楽章などは古典的な形式のつくりで構成されています。
外枠は伝統的なのに中身は固有の色彩感に彩られ、
流行の音楽なども渾然一体となっているところがラヴェルならではです。
初演は自らのピアノ弾き振りで行うつもりのラヴェルでしたが、
体調不良などもあってピアノはマルグリット・ロンに任せ、
本人はラムルー管弦楽団を指揮し、
アンコールで第3楽章を再演するなど大成功を収めました。
〜 この曲が入ったお薦めのCD 〜
ラヴェル:ピアノ協奏曲
posted with あまなつ on 2010.03.12
フランソワ(サンソン)
EMIミュージック・ジャパン(2004-12-08)
EMIミュージック・ジャパン(2004-12-08)
おすすめ度の平均: 

音質の問題
フランソワ、ピアノと戯れる
録音を気にしない人向き
ラヴェル最後の名曲達の名演奏!
両手も左手も決定盤!M.Ravel:Piano Concerto in G major 1.Allegramente

