July 28, 2009, 3:12 pm
ビゼー:交響曲 第1番 ハ長調 第4楽章
♪ビゼー17歳の作を締めくくる最終楽章

ビゼーが作曲家として活動した19世紀中頃のフランスでは、
音楽といえばオペラ、オペレッタなどの舞台音楽が中心で、
交響曲などの純音楽はほとんど認められていませんでした。

先人となるベルリオーズには幻想交響曲がありますが、
これはビゼーよりかなり前の作になり、またあまりに独創的で
突然変異的な作品であるため対象外という気がします。
また後進ではサン=サーンスなどが本格的な交響曲に着手しますが、
これも時期としては大分後になります。

従ってビゼーがこの時代に交響曲を残していたのはとても貴重であり、
それも古典派の最も正統的な交響曲を模していたのですから、
フランスの作曲家の系譜の上でも極めてユニークな作品であると言えると思います。

ベルギー出身でフランスで活動した作曲家セザール・フランクは、
1888年にドイツ・ロマン派風の交響曲ニ短調という傑作を作曲しましたが、
ビゼーが交響曲ハ長調を作曲したのはそれより33年前の1855年のことでした。



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ビゼー:交響曲第1番 組曲「子
ビゼー:交響曲第1番
posted with あまなつ on 2009.07.28
ハイティンク
マーキュリー・ミュージックエンタテインメント(1995-07-05)



G.Bizet:Symphony in C :4th Movement  
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Posted by アンドウトワ at July 28, 2009, 3:12 pm
July 24, 2009, 6:59 am
ビゼー:交響曲 第1番 ハ長調 第3楽章
♪ベートーヴェンを思わせる逞しいスケルツォ

第3楽章は絵に描いたようなわかりやすいスケルツォです。
ベートーヴェン的で逞しく、実に立派な趣きを持っています。

交響曲ハ長調は全体にハイドン、モーツァルト、
ベートーヴェンといった、古典派交響曲の王道を規範としていますが、
特にこの楽章はベートーヴェンが交響曲に初めて用いた
スケルツォという形を、忠実になぞり再現しているように思います。
そして他の楽章と同じように合間には、
イタリア的な伸びやかな旋律が差し挟まれているのです。

中間部のトリオ部分はハ長調に転じて木管が牧歌的な調べを奏でます。
これもまた田園などで見られるベートーヴェンののどかな一面を思わせます。

あまりに模倣的なところも、ビゼーがこの曲を正式には認めなかった理由かもしれませんが、
まだ若き日のビゼーが先人の足跡を純心にたどる様は、
思い浮かべてもどこか微笑ましいものがあります。



〜 この曲が入ったお薦めのCD 〜
ビゼー:交響曲 ハ長調
アンセルメ(エルネスト)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2001-01-25)

G.Bizet:Symphony in C :3rd Movement  
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Posted by アンドウトワ at July 24, 2009, 6:59 am
July 19, 2009, 5:39 pm
ビゼー:交響曲 第1番 ハ長調 第2楽章
♪情感豊かに旋律を歌い上げる第2楽章

「カンタービレ」という楽譜上の発想記号があります。
演奏に際して「歌うように」を意味する音楽用語ですが、
この「カンタービレ」という言葉がぴったりの曲が第2楽章です。

こんな話があります。
オペラ作曲家になることを目指し、他のジャンルには
目もくれなかったビゼーに対してサン=サーンスが言いました。
「あなたは才能があるのだからもっと純音楽も作曲してみては?」
これに対するビゼーの答えはこうです。
「私の音楽的性分はオペラにこそ向いているのです。」

実際ビゼーの作品の大半は、30曲以上になる舞台作品に集中しています。
そして若い頃から彼の中には常に“歌”がありました。
それはこの第2楽章 2:57からの約2分間を聴けばはっきりとわかります。

交響曲というジャンルの中でこれほど旋律を豊かに歌い上げているのも珍しいと思います。
全体に古典派の交響曲を模範とした作風にあって、
この歌心はビゼーならではの特色と言えるでしょう。

同じく旋律美に満ちた交響曲を書いたチャイコフスキーが、
第5番などでフランスのシャンソンを規範としたのに対して、
ビゼーの音楽からは明らかにイタリアのオペラやカンツォーネの風情が伝わってきます。
また、この楽章では一方で対を成す、オーボエが奏でる
ややエキゾチックで哀しげな旋律も大きな魅力のひとつになっています。



〜 この曲が入ったお薦めのCD 〜
ビゼー:交響曲第1番
ビゼー:交響曲第1番
posted with あまなつ on 2009.07.19
ビーチャム(トーマス)
EMIミュージック・ジャパン(2004-12-08)

G.Bizet:Symphony in C :2nd Movement  
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Posted by アンドウトワ at July 19, 2009, 5:39 pm
July 15, 2009, 6:26 am
ビゼー:交響曲 第1番 ハ長調 第1楽章
♪若々しい魅力あふれる学生時代の佳曲

ビゼーといえば歌劇カルメン。圧倒的な人気の代表作ですが、
そんなビゼーにもこんなに楽しく愛らしい交響曲がありました。
パリ音楽院の学生だった17歳の時の習作で、
ビゼー自身は正式な作品として認めていなかったようです。

そのため完成から80年間、音楽院の図書室に埋もれていたものを、
名指揮者ワインガルトナーが初演したことによって
1935年にようやく日の目を見ることになりました。

ウィーン古典派の交響曲とイタリア歌劇の旋律をひとつにしたような作風で、
習作だけに若干作りに甘い部分があるものの、
それが返って若々しく溌剌とした魅力にもつながっています。
また管弦楽もすっきりと見通しがよく、どこまでも明るい楽想と相俟って、
難しく考えることなく心から楽しく聴ける作品です。

演奏会ではあまり聴く機会もなくCDも少ないこの曲ですが、
一方ではシンフォニック・バレエのレパートリーとして
Symphony-in-C、水晶宮などと呼ばれ高い人気を誇っています。

ビゼーの正式な交響曲はこの1曲しかないため、
通常は交響曲ハ長調と呼ばれますが、
自身によって破棄された第2番、第3番もあったとされるために、
交響曲第1番と表記される場合もあります。



〜 この曲が入ったお薦めのCD 〜
ビゼー:交響曲ハ長調
小澤征爾
EMIミュージック・ジャパン(2003-02-26)
おすすめ度の平均: 5.0
5大のお気に入りです!

G.Bizet:Symphony in C :1st Movement  
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Posted by アンドウトワ at July 15, 2009, 6:26 am
December 9, 2008, 2:13 pm
ビゼー:歌劇《カルメン》から 第2幕「闘牛士の歌」
♪ビゼーの最高傑作オペラの名アリア

1875年3月3日、パリのオペラ・コミック劇場は気鋭の作曲家ビゼーの
新作オペラを待ち兼ねた満員の聴衆で埋め尽くされていました。

ビゼーは既に「真珠取り」「アルルの女」といった作品を世に出し、
作曲家としての地位を確かなものにしていた時期でした・・・。

そんなビゼーにオペラ・コミックから新作の依頼が舞い込みました。
以前からフランスのオペラ界の作風に不満を持っていたビゼーは、
ここで革新的なオペラを作曲しようと決意します。
題材に選んだのはフランスの作家メリメの小説「カルメン」でした。

ところが劇場支配人のルーヴァンはこれに猛反対。
そこでビゼーはやむなく原作にはない登場人物の追加、
またシーンの書き換えなどをして、家族そろっての
娯楽の場だったオペラ・コミックにも馴染むよう配慮しました。

しかし、いざ幕が上がると華やかな物語を期待していた聴衆は失望します。
舞台に展開したのは薄汚れたタバコ工場で働くヒロイン
カルメンを中心とした、野蛮で血生臭い物語。

終演後も拍手はほとんど起こらず、翌日の新聞も不評。
初演は明らかな大失敗に終わりました。

その約3ヶ月後、ビゼーは失意のまま世を去るのですが、
カルメンはこの年の10月にはまずウィーンで火がつき、
その後は世界へと広がるスタンダードになっていったのです。

第2幕で闘牛士エスカミーリョが歌う有名なアリア「闘牛士の歌」は
カルメンが歌う「ハバネラ」などと並ぶ、劇中の代表的なアリアです。



〜 この曲が入ったお薦めのCD 〜
ビゼー:歌劇「カルメン」全曲
マリア・カラス/ジョルジュ・プレートル
EMIミュージック・ジャパン(2007-05-09)
おすすめ度の平均: 4.0
4聴きごたえあり

G.Bizet:Carmen "Air de Toreador"  
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Posted by アンドウトワ at December 9, 2008, 2:13 pm
October 28, 2007, 5:54 pm
ビゼー:組曲《アルルの女》 第2番から 「メヌエット」
♪フルートの独奏が愛らしい有名なメヌエット

文豪ドーデの戯曲「アルルの女」のために、
ビゼーは27曲の劇付随音楽を作曲しました。
その中からビゼー自身が4曲を選んで、演奏会用組曲
としたのが第1組曲、ビゼーの死後、友人のギローが
やはり4曲を選んでまとめ上げたのが第2組曲です。
そして「アルルの女」の中でも特に知られる「メヌエット」は、
ギローが編んだ第2組曲の中に含まれています。

ところが実は「メヌエット」は「アルルの女」の音楽ではなく、
それ以前にビゼーが書いた歌劇「美しいパースの娘」に
登場する二重唱のアリアからの転用なのです。
それも歌部分ではなく、それをカットしたオーケストラの伴奏部分を用いています。

しかしギローによるこのアイデアが功を奏し、
「アルルの女」はビゼーを代表する作品にまで高め上げられたといえます。



〜 この曲が入ったお薦めのCD 〜
ビゼー:アルルの女第1組曲&第2組曲&子供の遊び&美しきパースの娘
レーグナー(ハインツ)
キングレコード(2006-09-06)
おすすめ度の平均: 4.0
4有名曲の個性的演奏+チョイ秘曲の美しさ♪
4印象に残る冒頭のメロディー



Bizet:L'Arlésienne Suite No.2 "Menuet"  
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Posted by アンドウトワ at October 28, 2007, 5:54 pm
January 3, 2007, 6:01 am
ビゼー:「カルメン」第1組曲より “前奏曲-レ・トレアドール”
♪歌劇「カルメン」を象徴する顔

新年も早くも3日目になりました。
みなさんよいお正月をお過ごしでしょうか?

さて今年第2弾としてお届けするのはこれも
年明けにふさわしい華々しい1曲、ビゼーの
「カルメン」組曲から“前奏曲-レ・トレアドール”です。

昨年末お届けしたサラサーテによる「カルメン幻想曲」
からの2曲“アラゴネーズ”“ハバネラ”も、
同じ組曲の中に並んでいる作品です。
ただ組曲版の場合は幻想曲のようなヴァイオリン独奏
ではなく、全編が管弦楽演奏用の編曲です。

一般的に「カルメン」組曲として知られているのは、
フリッツ・ホフマンの選曲・編曲によるもので、
第1組曲と第2組曲があります。



〜 この曲が入ったお薦めのCD 〜
ビゼー:歌劇「カルメン」全曲
プレートル(ジョルジュ)
EMIミュージック・ジャパン(2007-05-09)
おすすめ度の平均: 4.0
4聴きごたえあり

G.Bizet:"Carmen" Suite No.1 "Le Toreadors"  
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Posted by アンドウトワ at January 3, 2007, 6:01 am
November 10, 2006, 8:55 am
ビゼー:「アルルの女」 第2組曲より “ファランドール”
♪友人のエルネスト・ギローによる名アレンジ

「アルルの女」はドーデの同名の戯曲に
ビゼーが作曲した27曲からなる劇付随音楽です。

予算から小編成のオーケストラにしたためか
初演は不評でしたが、音楽には自信のあった
ビゼーはこれを大編成に編曲。
抜粋した数曲からなる組曲として
発表したところ見事に成功しました。

またビゼーの死後、友人のエルネスト・ギローが
新たに曲を抜粋、編曲して第2組曲を作りました。

“ファランドール”はそのラストを飾る曲です。
冒頭の旋律はフランス民謡
「三人の王の行進」に基づいています。



〜 この曲が入ったお薦めのCD 〜
ビゼー:アルルの女第1組曲&第2組曲&子供の遊び&美しきパースの娘
レーグナー(ハインツ)
キングレコード(2006-09-06)
おすすめ度の平均: 4.0
4有名曲の個性的演奏+チョイ秘曲の美しさ♪
4印象に残る冒頭のメロディー

Georges Bizet:L'Arlésienne Suite No.2
"Farandole"  
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Posted by アンドウトワ at November 10, 2006, 8:55 am