November 18, 2009, 2:08 pm
ドヴォルザーク:弦楽セレナーデ ホ長調 作品22 第1楽章
♪胸に染み入るような若き日の名作

34歳の青年がわずか10日余りで書き上げた若き日の名作です。
この頃のドヴォルザークは国費奨学生に合格したわずか3ヶ月後で、
オーストリアからの奨学金により生活も安定していました。

2年前に結婚した妻との暮らしも、穏やかで幸福なものでした。
そんな満ち足りた感情がこの曲には表れていると言われます。

ドヴォルザークは才能ある優れたメロディーメイカーとして、
同じく名旋律を数多く残したチャイコフスキーとよく比較されます。

チャイコフスキーもまた有名な弦楽セレナーデを作っていますが、
ドヴォルザークの方にはチャイコフスキーのような派手さはないものの、
地味ながら染み入るような深い味わいがあります。

人生について大風呂敷を広げるような内容ではありませんが、
例えば日曜日の午後、何も考えずにゆっくりとお茶でも飲みながら
聴きたくなるような、親しみやすく美しい音楽です。



〜 この曲が入ったお薦めのCD 〜
ドヴォルザーク:弦楽セレナード
プラハ室内管弦楽団
コロムビアミュージックエンタテインメント(2004-12-22)

Dvorak:Strings Serenade Op.22 1st movement.  
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Posted by アンドウトワ at November 18, 2009, 2:08 pm
January 25, 2008, 4:24 pm
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 作品104 第1楽章
♪アメリカ時代に生まれたチェロ協奏曲の傑作

ニューヨークに新設されたナショナル音楽院の学院長として
招かれたドヴォルザークですが、元来純朴で田舎好きな彼は、
次第にアメリカでの生活にストレスを感じるようになり、
ついにはまだ契約途中であるにも関わらず、
音楽院を去り故郷のボヘミアへ帰ってしまいます。
チェロ協奏曲はその直前に書かれました。

アメリカ時代のドヴォルザークは他に交響曲「新世界より」、
弦楽四重奏曲「アメリカ」といった彼を代表する作品を残しています。
ハイドンやシューマン、サン=サーンスなども書いたチェロ協奏曲ですが、
内容を総合的に見てまず筆頭にあげられるのが、ドヴォルザークのチェロ協奏曲です。
この曲はチェロ協奏曲の枠を越えて、チャイコフスキーのピアノ協奏曲や
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲と並んで、
大きく「3大協奏曲」としてコンサートで取り上げられることもあります。

師匠のブラームスは最晩年、この曲を聴くと
「チェロでこんな曲が作れると知っていたなら、
私もとっくに書いていただろうに」と悔やんだといいます。

第1楽章はチェロ独奏の登場まで4分近くあるほど、
伴奏のオーケストラが充実しています。
ホルンが奏でる牧歌的な第2主題の部分は、全曲中でも特に印象的なシーンです。



〜 この曲が入ったお薦めのCD 〜
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
デュ・プレ(ジャクリーヌ)
EMIミュージック・ジャパン(2008-01-23)



Dovorak:Cello Concerto in B minor, Op.104 1st movement  
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Posted by アンドウトワ at January 25, 2008, 4:24 pm
November 2, 2007, 11:16 pm
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 作品95 「新世界より」 第3楽章
♪緊張感あふれる壮大なスケルツォ

ニューヨークナショナル音楽院の院長に就任したドヴォルザークは
1892年から1895年の約4年間、故国ボヘミアを離れ
アメリカの地で職務と作曲にあたっています。

その間、弦楽四重奏曲「アメリカ」やチェロ協奏曲など、
後に代表曲として扱われる作品を残していますが、
なんと言ってもアメリカ滞在がもたらした最大のみやげは、
“3大交響曲”にも数えられる交響曲第9番「新世界より」です。
この曲は着手から初演までが、
1893年のわずか1年の間にすべて行われたという、
異例ともいうべき速度で流れが進行していきました。

異国の地アメリカで耳にした黒人音楽、また祖国ボヘミアの民族音楽、
それらを包み込むドイツ風の構築性などが一体となって、
親しみやすさと風格をあわせ持つ、ドヴォルザーク最大の傑作になりました。

ホ短調という調性は恩師ブラームスが最後の交響曲、第4番で用いたものと同じです。
そして第4番と同じく「新世界より」でも
第3楽章のみにトライアングルが使用されています。

後年、ドヴォルザークは「新世界より」についてこう語っています。
「もしアメリカへ行かなかったら、この曲は生まれなかっただろう。」



〜 この曲が入ったお薦めのCD 〜
ドヴォルザーク:交響曲第9番
ノイマン(ヴァーツラフ)
コロムビアミュージックエンタテインメント(2004-12-22)
おすすめ度の平均: 5.0
5録音がよいです
5優秀録音
5完成度の高い名演

Dovorak:Symphony No.9 in E-minor, Op.95 -3rd movement  
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Posted by アンドウトワ at November 2, 2007, 11:16 pm
August 18, 2007, 4:08 pm
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 作品95 「新世界より」 第2楽章
♪遠く離れたふるさとを懐かしむ望郷の歌

1891年、ドヴォルザークは新設された
ニューヨーク・ナショナル音楽院の創立者、ジャネット・サーバー
理事長から招聘を受け、音楽院院長として渡米しました。

その地で耳にした黒人音楽は
彼の作風に大きな影響を与えます。
具体的にはペンタトニックという五音音階のスケールを
多く用いるようになり、それは「新世界より」、弦楽四重奏曲
「アメリカ」、「ユーモレスク」など代表的な有名曲にもはっきり表れています。

ペンタトニックはわかりやすくいうとピアノの黒鍵だけの音階で、
ドレミファソラシドから四度と七度のファとシの音を外すので
俗に“四七抜き(よなぬき)”ともいわれます。
どこか土臭い、懐かしい香りが漂うのが特徴で、
民謡や演歌などにも多く見られます。
この音階が「新世界より」の大きなポイントになっているのは言うまでもありません。

第2楽章は「家路」「遠き山に日は落ちて」など歌にもなっている有名曲です。
遠く離れたアメリカから故郷ボヘミアを想うドヴォルザークの心境が
滲み出ていますが、それは同時にすべての人の心の奥深くにある、
懐かしい故郷の原風景の記憶に訴えかけ、呼び起こすかのようです。



〜 この曲が入ったお薦めのCD 〜
ドヴォルザーク:交響曲第8番&第9番「新世界」
ドヴォルザーク
ユニバーサル ミュージック クラシック(2007-09-05)
おすすめ度の平均: 5.0
5新世界という楽曲は…
5ベストバイの一つ
5いい時代になった




A.Dovorak:Symphony No.9 in E minor, Op.95
"From the New World" 2nd movement  
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Posted by アンドウトワ at August 18, 2007, 4:08 pm
May 6, 2007, 12:04 am
ドヴォルザーク:《ユーモレスク》 変ト長調 作品101 第7番
♪列車のリズムが楽しく軽快な音楽に

ゴールデンウィーク最後の日にふさわしい曲を1曲。
のどかな休日を思わせる、有名な「ユーモレスク」です。

最近、鉄道オタクをテーマにしたドラマをやっていますが、
ドヴォルザークこそクラシック界を代表する
筋金入りの鉄道マニアでした。
本職の作曲に携わる以外の時間は鉄道模型を製作するか、
操車場に行って機関車を何時間も眺めていたそうです。
本物の機関車を手に入れるためならすべての自作曲を
手放してもいいとさえ言っています。

「ユーモレスク 変ト長調」は「8つのユーモレスク」
というピアノ曲集の第7番目の曲ですが、
出だしの8小節は眠りに落ちようとする時に走り出す、
ガッタンゴットンという汽車のリズムを表しているそうです。
まさに“寝ても覚めても蒸気機関車”といったところでしょうか。

音楽院の院長として滞在したアメリカでの、
黒人音楽体験の影響がここでも、五音階旋律などの形で表れています。



〜 この曲が入ったお薦めのCD 〜
カンタービレ (CCCD)
カンタービレ (CCCD)
posted with amazlet on 07.05.06
千住真理子
東芝EMI (2003/08/27)
おすすめ度の平均: 3.5
5 デュランティに潜む魔性を描ききる
5 千住真理子&ストラディバリウスの最強タッグ☆

Dvorak:Humoresque Op.101  
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Posted by アンドウトワ at May 6, 2007, 12:04 am
April 30, 2007, 1:57 am
ドヴォルザーク:歌曲集 「ジプシーの歌」より “わが母の教え給いし歌”
♪優しくあたたかでどこか懐かしい名旋律

もうじき、5月13日は“母の日”ということで、
それにちなんだクラシックを1曲。

チェコの詩人アドルフ・ヘイドュクがドイツ語で綴った詩に、
ドヴォルザークが曲をつけた歌曲集「ジプシーの歌」から、
教科書にも載るように有名な“わが母の教え給いし歌”です。
作曲は「スラブ舞曲」で一躍人気作曲家となった
1878年から2年後の1880年のことです。

後にクライスラーによって編曲されたヴァイオリン版は、
現在でも多く演奏されています。

歌詞の内容はこんな感じです。



昔、年老いた母が私に歌を教えてくれた
その歌をうたう母の目には、大粒の涙があふれていた

今、私も歳を経て、自分の子供に同じ歌を教えている
あの時の母と同じように、目に大粒の涙を浮かべながら・・・



〜 この曲が入ったお薦めのCD 〜
ロマンス・オブ・ザ・ヴァイオリン
ベル(ジョシュア)
ソニーミュージックエンタテインメント (2003/12/17)
おすすめ度の平均: 5.0
5 ストラディバリウスを体感してください
5 クラシックの名曲に出会い直す
5 癒されます

Antonin Dvorak:Als die alte Mutter mich noch lehrte singen  
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Posted by アンドウトワ at April 30, 2007, 1:57 am
February 3, 2007, 11:45 am
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 作品95 「新世界より」 第4楽章
【音響修正*楽曲ファイル】 vol.23

有名な序奏から始まる第4楽章は名旋律の宝庫です。

*オーケストラホール音響による再録音版です。



〜 この曲が入ったお薦めのCD 〜
ドヴォルザーク:交響曲第9番
クレンペラー(オットー)
EMIミュージック・ジャパン(2004-06-23)
おすすめ度の平均: 4.0
4クレンペラーならでは
4名演だがマニアック

Dvorak : Symphony No.9 in E minor Op.95
'From the New World' : IV Allegro con fuoco  
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Posted by アンドウトワ at February 3, 2007, 11:45 am
February 3, 2007, 11:33 am
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 作品95 「新世界より」 第1楽章
【音響修正*楽曲ファイル】 vol.22

「運命」「未完成」と並ぶ3大交響曲のひとつです。

*オーケストラホール音響による再録音版です。



〜 この曲が入ったお薦めのCD 〜
ドヴォルザーク:交響曲第9番
ジュリーニ(カルロ・マリア)
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル(2005-03-24)
おすすめ度の平均: 5.0
5すばらしいバランス感覚
5望郷、感銘
5謹告、合掌

Dvorak : Symphony No.9 in E minor Op.95
'From the New World' : I Adagio - Allegro molto  
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Posted by アンドウトワ at February 3, 2007, 11:33 am
January 10, 2007, 6:21 am
ドヴォルザーク:「スラヴ舞曲」 第2集 作品72 第2番
♪哀愁漂う旋律が魅力

師匠であるブラームスの「ハンガリー舞曲」に倣って、
ドヴォルザークがスラヴ民族の民謡や舞曲を
基に作曲したのがこの「スラヴ舞曲」です。
それぞれ8曲からなる第1集と第2集があります。

共に最初はピアノ連弾用に書かれましたが、
あまりの大成功にすぐさま管弦楽版も出版されました。

今回お届けする第2集第2番は、第1集からの
通し番号で「スラヴ舞曲第10番」として、
単独で演奏されることも多い有名曲です。



〜 この曲が入ったお薦めのCD 〜
ドヴォルザーク : スラヴ舞曲 (全曲)
セル/クリーヴランド管弦楽団
ソニーレコード(1999-10-01)
おすすめ度の平均: 4.5
5スラブ舞曲の決定盤
4名盤です

Dovorak:Slovanske tance 2 Op.72-2  
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Posted by アンドウトワ at January 10, 2007, 6:21 am
January 5, 2007, 5:57 am
ドヴォルザーク:「チェコ組曲」作品39 第2番“ポルカ”
♪のだめでヴィエラ先生が指揮

ドラマ「のだめカンタービレ」使用曲の中でも、
登場回数、印象度などが特に高かった作品のひとつです。
第1話での、千秋が敬愛する指揮者ヴィエラによる
演奏シーンも鮮明に残っています。

実はこのヴィエラ先生役は、ズデニェク・マカルという
実在の指揮者なんですね。
よく快く出演してくれたと思います。
第1話冒頭のこのシーンで、ドラマ全体の
気品が上がった気がします。

「チェコ組曲」はドヴォルザークの出世作
「スラヴ舞曲」と同時期の作品で、
あまり表には出ることの少ない隠れた名曲です。
のだめでは後半「スラヴ舞曲」も数多く登場しました。



〜 この曲が入ったお薦めのCD 〜
ドヴォルザーク:チェコ組曲
マーツァル(ズデニェク)
オクタヴィアレコード(2007-09-26)
おすすめ度の平均: 4.0
4ヴィエラ先生指揮のチェコ組曲です

Dovorak:Czech Suite, Op.39 II.Polka   
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Posted by アンドウトワ at January 5, 2007, 5:57 am
August 10, 2006, 2:41 am
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 作品95 「新世界より」 第4楽章
♪壮大なコーダは圧倒的

「あの男は我々の誰よりも多く楽想をもっている。
彼の廃物から他の誰でも主要主題をとることができる。」

・・・ドヴォルザークを見出したブラームスの言葉です。

ドヴォルザークは“シューベルト級の天才”
といわれるほどのメロディーメイカーでした。
「新世界より」にもそんな彼の紡ぎだす
珠玉の旋律が散りばめられています。

そしてブラームス譲りのドイツ的ながっちりとした構成力が、
この曲を一段と格調高いものに仕上げています。

今日「新世界より」が3大交響曲に数えられるほど愛される一番の理由は、
すばらしい旋律の数々はもちろんですが、
実はこのドイツ的で立派な威厳にあるのではないかと思います。

アメリカという新世界から故郷ボヘミアを想って作ったこの交響曲には、
望郷の念と同時に新天地に対する、沸き立つように昂揚した思いが感じられます。



〜 この曲が入ったお薦めのCD 〜
ドヴォルザーク:交響曲第9番
ケルテス(イシュトヴァーン)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2001-04-25)
おすすめ度の平均: 4.5
5双璧をなす新世界
550年経ってすでに跡形もなしや(淋)
5“新世界”聴くならまずはこれ−
5全体の完成度では随一
5「新世界」の原点か?






Dvorak : Symphony No.9 in E minor Op.95 'From the New World'
IV Allegro con fuoco   
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Posted by アンドウトワ at August 10, 2006, 2:41 am
June 18, 2006, 6:32 am
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 作品95 「新世界より」 第1楽章
♪3大交響曲に数えられる名曲

3大交響曲のひとつとされる「新世界より」から第1楽章です。

ナショナル音楽院の院長として招かれたドヴォルザークが、
遠く離れた異郷の地アメリカから故郷ボヘミアを想い、
その望郷の念を示した音楽による手紙のような作品です。

第2楽章は「家路」として歌にもなり有名ですが、
やはりこれも「第九」と同じで一番聴き応えがあるのは
音楽的内容も充実した第1楽章だと思います。

特にコーダに向けての盛り上がりは圧倒的で、
3大交響曲の名にふさわしい威厳さえ感じさせます。



〜 この曲が入ったお薦めのCD 〜
ドヴォルザーク:交響曲第9番(新世界より)
アンチェル(カレル)
コロムビアミュージックエンタテインメント(2003-03-26)
おすすめ度の平均: 4.5
5 隠し味満載の新世界
5同曲ベスト!!!最高の新世界!!
5大変に丁寧な・・・
3可もなく不可もなく・・
5アンチェルの新世界

Dvorak:Symphony No.9 in E minor Op.95
'From the New World' : I Adagio - Allegro molto   
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Posted by アンドウトワ at June 18, 2006, 6:32 am