
この文章は、某日、鳥取の海岸の前で、さわやかに待ちぼうけを食らっている時に書いています。ぎゃー。
でも波の音を聞きながらの風が気持ち良い!
こんな日に、こんな場所で、自転車を持ってきていないことを本気で後悔しているワタクシ。
さて突然ですが、「親子で楽しむ自転車」という名前で、なんでも認定しちゃおうという企画をやっていたことをすっかり忘れてました。だはは。
すいません。
http://ciclo.jugem.jp/
なかなかに良い企画なんですが、ウィーラースクールがばたばたしてて、そちらに手が回りません。
というわけでここんとこ、ウィーラースクールは本当にびっくりするくらいの展開で、昨年の今頃を思い出してもとてもじゃないけれど想像もつかなかったような状態になりつつあります。
昨年は、いろんなところに突然、メールや電話で、「スクールさせてください!」と飛び込み営業からはじまり、まずはどんなスクールなのか、誰が何のために行っているのかを、地道に説明して理解してもらうところから始まりましたが、今では、わざわざ先方から「子どもたちへのスポーツ振興や、交通安全のために」と、スクール開催を打診していただくことが多くなりました。
いろんなメディアで取り上げていただいたおかげもあり、この活動が広く認知されたというのもありますが、ここに来て改めて思うのは資料というものの大切さ。
この一年の活動を通して作った写真や映像、カリキュラム内容や参加者のフィードバックをまとめた多くの資料が充実したこともあり、内容を簡単に理解してもらいやすくなったことが大きいですね。
実際の映像をダイジェストにまとめたDVDや写真を見たら、「これはなかなかに楽しそう!」と誰もが思うようです。
でもそれは当然!
なぜなら、そこに写っている参加者の子どもたちは一様に楽しそうな顔ですもん。
まったくもって、百の説明より、子どもの笑い顔ですわ。
…と書いている間に、鳥取から帰還して、次の日に美山、そして大阪へ。
話変わって、

昨日、自転車競技における日本最大のステージレース「ツアーオブジャパン(以下TOJ )」の第一ステージが、大阪府堺市を皮切りに7日間にわたる戦いの火ぶたが切って落とされました。
まず初日は大阪府堺市泉北下水処理場前をスタートゴールに、泉北ニュータウンをぐるっと回っての
12.8kmを11周、計140.8kmで争われます。
日本のトップクラスの選手や海外からの選手が集うこのレースですが、実はその影で、もう一つのTOJが行われていたのでした。
バーンと。
そのもうひとつのTOJとは、
「パパと同じコースを走ろう」と、そのレースに出場するスキルシマノの廣瀬佳正選手の息子さん(3歳)が、レースを応援しながら、パパが11周する間にコースを1周するという『裏』TOJ大阪ステージなのDEA〜TH!。
パパ140km 対 息子12.8kmの真剣勝負。
一般の人には、もうなんやわけのわからん企画ですな(笑)!
ううむ…落ち着いて考えてみましょう。
わずか3歳の男の子が、12.8kmを3時間で走りきることができるのでしょうか。(それも横玉付きで)
本職の世界では平坦なコースレイアウトと言われている堺ステージですが、3歳の子には、きっと超級山岳コースの様な歩道橋や登坂や下り坂が用意されているこの都会の道を、走りきることができるのでしょうか!?(それも横玉付きで)
3時間の長丁場、わずか3歳の子どもが集中力を切らさずに走りきることができるのでしょうか? (それも横玉付きで)

さあ、ステージ前日、かつてうちの息子が乗り回し、その後二人の子どもを育てたあの自転車が、美山より6年ぶりに戻ってきました。
整備も万全に当日会場前で、廣瀬選手の愛息と対面します。
廣瀬Jr.その自転車にまたがるやいなや、やる気満々です!
そのままの勢いで、オフィシャルゾーンのスキルシマノのテントにどどーっと乱入(笑)
いつのまにか、うちの息子までテントで座ってます。(なんでや!?)
野寺選手にいたっては、息子のマウンテンバイク(それも24インチ)でウィリーしまくって観客を沸かせてます。(さらになんでや!?)
なんちゅうか、もうわけわからん状態のまま、レースのスタート時間に。
号砲とともにパパのスタートを見送った廣瀬Jr.、群衆がゆっくり移動しだした歩道をコース進行方向に向かっていよいよスタートです。
正直なところ、なんだかんだ言っても3歳の子どもなので、もしかしたら適当なところであきらめてタクシーかなにかでメイン会場に帰ることになるかもしれないという結末も想定に入れてましたが、そんなことはみーんな杞憂に終わりましたとさ!
スタートした後も、ひたすらやる気満々で一生懸命ペダルを踏む彼は(それも横玉付きで)、
20分ごとに通過するレースの集団の中にいるパパに向かって大声で声援を送ります。(パパじゃない選手に向かって叫んでいるときもありましたが)
途中で休憩したりしながらも一切集中力を切らすことなく、なんと! 3時間後、本当に12.8kmを走りきってしまいました。

パパとの対決は、ラスト周回ゴール500m前でゴールスプリントに入った迫力の大集団を応援したところで終了。
結果、パパには500m負けてしまったけど、わずか3歳の幼児が見事 12.8kmを走りきったのは驚愕の事実なのでした! (なんべんも言うけど、それも横玉付きで!←これが驚愕)
さすがは日本を代表するサイクリストの息子!
沿道では、「きゃー可愛いー!」「ぼく、すごいな!」「はやくこのレースで走ってや!」など、多くの人が、 彼に声を掛けてくれます。そのたびに誇らしげに手を挙げて応える彼の姿を後ろで見ながら、子どもの力はほんまにすごい!と実感させてもらいました。
彼はきっと大きくなったらものすごい選手になるんだろうなーなどと、子どもが持っている可能性に感服しつつ、間もなくゴールというあたりを走る彼の一生懸命な後ろ姿を見ていると、初めて息子と紀見峠を越えた7年前のことや琵琶湖一周のゴール地点の事など、さまざまな思い出が走馬燈のように甦ってきて、少し涙腺がゆるんだブラッキーでしたとさ。
(息子は5歳のときなんですが、 廣瀬Jr.は3歳なのですが…)
ちょっと久しぶりに感じたこの心地よい気持ちを味合わせてくれた廣瀬Jr.と廣瀬選手&ご家族の皆さんに感謝です。
うちの子でも、人の子でも、やっぱり子どもは可愛い! と、本当に強く感じたTOJ初日でした。
おとうちゃん!まだまだレースは続くけど、がんばれーーーっ!
写真は上から、
・ラスト1キロののぼりで自転車を押して歩く
・息子ふたりの後ろ姿
・昔は押してもらってばかりの息子が廣瀬Jr.を押して坂をのぼる(うーん感無量)
・ブラッキーの肩にちょこんと乗って声援を送る