
〜はじめに〜 横田早紀江
金木犀の香りが街角に漂う秋、10月。
5日は、拉致された娘めぐみの39回目の誕生日。
13才からの幾年間が、恐怖と寂しさに耐えながら、何度、金木犀の香りに日本の家庭や友人たちへの思いをかき立てられたでしょう。
今年は期せずして誕生日前日の四日に、昨年帰国なさった曾我ひとみさんから速達が届きました。『何かしら?』とあけて読むと、思いがけず、北朝鮮でめぐみと過ごした10月5日のことが書いてありました。拉致されてから2年目、めぐみの15才の誕生日にひとみさんとめぐみは、指導員の車で街をドライブし、二人ともご機嫌だったこと。賄いのおばさんの手により、お祭りの時よりもすごいご馳走が用意されていたこと。そこには肉、魚、野菜等々たくさんあって、二人とも少しお手伝いをしたこと。そのおばさんは、家でバースデー・ケーキを作って持ってきてくださり、『お母さんと一緒だったら、もっとおいしいご馳走を作ってくれたでしょうに、ごめんね』と言われたこと。そして、二人とも本当の娘以上にかわいがっていただいたことなどが書かれてあり、大変驚きました。
いったいどのように過ごしているのかと想いを巡らし続けていた私達にとって、一時的ではあれ、このように優しい方に出会い、暖かい思いやりの中で過ごしていた娘の様子を知り、神さまのお守りを感謝しました。
『ブルーリボンの祈り』
いのちのことば社 フォレストブックス
低価1200円 より
朗読と音声でみなさんに訴えます。