寺田寅彦『寺田寅彦随筆集 第一巻』(岩波文庫)
六 野ばら
七 常山の花
八 りんどう
九 楝の花
「七 常山の花」ですが、「常山木」あるいは「常山」だけでも「くさぎ」と読む読み方もあるようですが、本に「じょうざんぼく」のルビがありますので、そのように読みます。
「九 楝の花」に、「麝香(じゃこう)」が木か虫か、という話が出てきますが、もともとは、「ジャコウ」は、シカの一種からとる香料です。
ただ、木から香料をとる「白檀(びゃくだん)」を「栴檀(せんだん)」と呼ぶことがあって、「栴檀は双葉より芳し」という言葉があります。同じ香料ということで、白檀を麝香と呼び間違えたのかもしれません。
また、「ジャコウアゲハ」というチョウがあるので、もしそれだとすると、幼虫の虫かもしれません。「ジャコウアゲハ」は、雄が独特のにおいを発するそうです。
アコーディオン:田中敬三
