ケロログ
February 27, 2015, 9:26 am
キカキカ
キカキカ
恐れていた状況は補助線とともに出現した。
「キカキカが来た!」

大きい。
コンパスと定規だけでは太刀打ちできそうもない。

「三角屋敷の長老を呼べ」
円周に接するように伝令が走った。

キカキカは容赦なかった。
瞬く間に村は記号だらけにされてしまった。

さらに、とんでもない場所に垂線を下すと 
次々と合同条件を吐き出す。

あまりの光景に、ウブな村娘がバタバタ倒れた。
血の気の多い若い衆も頭を痛めた。

「キカキカを見てはいかん!」
公理に乗って運ばれてきた長老が叫ぶ。

「あんなもん、なんの役にも立たん」
いかにも、と村の古老たちがうなずく。

キカキカは怒った。
長老を踏みつぶすつもりだ。

「愚か者め」
長老は懐から消しゴムを取り出した。


以上である。

キカキカが長老に消されてしまったことは 
今さら証明するまでもあるまい。
  
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Posted by Tome館長 at February 27, 2015, 9:26 amComments(0)
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