November 18, 2008, 10:20 am
大つごもり (下 その3)
「大つごもり」はこれにて完ですが、このお話の閉じ方、なんだか「虫めづる姫君」の“二の巻にあるべし”を思い出させます。一葉さんはしょっちゅう図書館に通って古典文学もいっぱい読んでいたそうですから、もしかして、ちょこっと影響している...? 大はずれかもしれませんが、こんな風に想像の風船を膨らませるのは本当に愉しい! (
←下 その2)(←
冒頭へ)
November 16, 2008, 11:19 am
大つごもり (下 その2)
樋口一葉という人、あまりに早く散りすぎて、持てる才能の半分も発揮できなかったのでは...と、私の中では長い間“薄幸の才女”のイメージだったのですが、森鴎外はじめ多くの先輩作家に絶賛され、幸田露伴には合作で小説を書こうなどと誘われもし、そして今でも人気があるのですから、幸せな作家、なのかもしれませんねぇ。正岡子規とは、お互いそれとも知らず目と鼻の先に暮らしていた時期もあるらしいのですが、彼も「たけくらべ」を読んで「一葉何者ぞ」と驚き、その緊密な文章に惜しみない賛辞をおくったのだとか...。(
←下 その1|
下 その3→)
November 14, 2008, 11:10 am
大つごもり (下 その1)
「大つごもり」は今回から“下”に突入。一葉さんの筆は不思議なほど無駄がなく、でも決して骨と筋ばかりなどではない美しさで、ぐいぐいと話を進めます。そしてこちらの胸は妙にドキドキしはじめます。(
←上 その3|
下 その2→)
November 12, 2008, 10:30 am
大つごもり (上 その3)
小室哲哉さんの一件やら、「人生いろいろ、借金もいろいろ」などと思う昨今ですが、この「大つごもり」でも金銭の埒はなかなか明きません。一葉さん自身は、父親が残した借金をずっしりと背負い、まさに身を削るように小説を書いたわけで...。無理がたたったのでしょう、結核を患い、たった24年の短い生涯を閉じたのが1896年の11月23日。今年も命日が近づきましたね...。(
←上 その2|
下 その1→)
November 10, 2008, 10:20 am
大つごもり (上 その2)
「女に学問は不要」という母親の考えから学校にやってもらえなかった一葉さん。とても勉強好きだったそうですから気の毒としか言いようがありません。でも許されて通った和歌塾ですぐ一目おかれる存在に! “さもありなん”の歌の技巧が、今回のファイルなど、出だしから炸裂しています。(
←上 その1|
上 その3→)
November 8, 2008, 10:29 am
大つごもり (上 その1)
久々に樋口一葉の作品です。一葉さんが写実性を深めて独自の世界を描き始めた最初の作品、一葉文学の転機、などと言われる「大つごもり」。上下合わせて6ファイル完結を予定しております。お付き合いいただけましたら、とても嬉しく存じます。(
上 その2→)
February 9, 2008, 10:46 am
十三夜 (下 その2)
たった一夜の、それもほんの数時間の描写から、登場人物たちの“来し方”がくっきりと浮かび上がってくる「十三夜」。お話はこれでお終いですが、なんだか寂しい暗がりにひとり置き去りにされたような結末で、あれこれ“行く末”を思わずにはいられません...。それにつけても6ファイルもの長丁場をお付き合いくださいました皆様、本当に有難うございました! (
上その1)(
上その2)(
上その3)(
上その4)(
下その1)
February 8, 2008, 9:29 pm
十三夜 (下 その1)
お詫びです! 十三夜(下その1)は尻切れの不完全なものが長い間UPされていたようです。本当に申し訳ありませんでした。お許しくださいませ。訂正版をUPし直しましたので再度お聴きいただければ嬉しく存じます。(
←上その4 |
下その2→)
January 26, 2008, 9:15 pm
十三夜 (上 その4)
おそらくは「十三夜」で一番泣ける場面でしょう。まだセーラー服を着ていた時分の私は、娘の関に心を寄せて泣いたのでしたか...? 今は、こんな風に諭すしかない父親の胸の内に大泣きしてしまいます。(
←上その3 |
下その1→)
January 23, 2008, 3:31 pm
十三夜 (上 その3)
第138回芥川賞を受賞された川上未映子さんは樋口一葉が大好きで「読みまくって」いらしたそうですね。句点まで長い息で繋がってゆく文章は、なるほど、どこか一葉さんに通ずるものがあるような...。(
←上その2 |
上その4→)
January 20, 2008, 10:34 am
十三夜 (上 その2)
地の文とセリフをどうよみ分けるか、いろいろな考え方がありそうです。「十三夜」では、地の文が浄瑠璃の人形を操る役目を果たせばいいのではないかという気がするのですが...どうでしょうね?(
←上その1 |
上その3→)
January 17, 2008, 5:38 pm
十三夜 (上 その1)
樋口一葉の作品を初めて手にしたのは、いったいいつのことだったか。ただただ字がぎっしり詰まっているその真黒なページに、私は一瞬たじろいだものでした。でも読み進むうち、一葉さんの美文が醸し出す“波”のようなものにすっかりハマってしまって...。美文をよむのは、まるで楽譜を手にして歌うような感じです。(
→上その2)