「そこでおまえは夫にあの手紙を送りつけました。夫は、わたくしなど靴紐を結んでさしあげるほどの価値もない、りっぱなりっぱな紳士でした。手紙を受け取った夫は心痛のあまり亡くなりました。おぼえていますね、あの最後の晩、あそこのドアを通ってここにきたわたくしが、おまえの慈悲をこいもとめ、すがりついたときのことを。おまえは笑った。いまも同じように笑おうとしている。いくじのないせいでひどく唇がゆがんでいますけどね? ええ、わたくしとこうしてまた会おうとはまったく思いもよらなかったことでしょうからね。けれどもあの晩、どうすればおまえと一対一で会えるものか、教えられたのよ。さあチャールズ・ミルヴァートン、何か言いたいことはありまして?」GUEST:橘 レイ



