幻灯、いまでいうプロジェクターみたいなものですかね。幻灯に映った不思議な女の子の 幻の様な体験談風物語。
事件らしい事件は起こらなくても、子供時代には
そういう意味不明な出来事 は誰しもあるかと思います。
僕にもあります。
小学生の頃、夜中 目が覚めると、トントントントンと軽快に階段を上ってくる音が聞こえます。
一階にトイレがあったので「家族がトイレに行って戻ってきたのかな?」と思ったのですが、今度は階段を下りる音がします。「忘れ物でもしたのか?」と思ったのですが、すぐにまた上る音がします。
そして、上りきったら、降りる音。降りたら、上る音。その往復が延々と続くのです。
一瞬 階段を誰が上っているのか見てみようと考えましたが、よくない事が起きそうな気がしたので眠りました。
体験はアレっきりです。現実だったのか、ただのリアルな夢だったのかは分かりません。
そんな子供時代のことを思い出しながら朗読しました。
本はすっかり忘れていた体験を思い出させてくれます。朗読は、他人の話を読んでいるようで、実は、自分の物語を見つめているのかもしれません。
━━保吉は金属の熱するにおいにいっそう好奇心を刺戟されながら、じっとその何かへ目を注いだ。━━