ケロログ
September 24, 2008, 8:30 pm
クローズアップ現代“魅惑の街”
NHK はどうして「女衒(ぜげん)行為」を「スカウト」と呼ぶのか。今晩のNHK「クローズアップ現代」では渋谷の街で未成年の女子を風俗産業に引っ張り込む手口の報道が為されていた。唾棄すべき行為である。それ以上に問題なのは、この卑劣な手口を「スカウト」行為と上品な言葉で表現するNHKの姿勢である。なぜそのままの卑劣な行為を表す「女衒行為」と云わないのか。こういう「ポリティカリー・コレクトネス」が日本を駄目にしている。 今夜の「クローズアップ現代」では、渋谷の街で無数の未成年女子がふわふわした安易なムードだけで風俗産業に引っ張り込まれていく実情を報道していた。明確な価値観がないままにムードだけに流されている。いま渋谷の街で起こっていることは、現代日本の縮図とも言える。腐っている。確固たる善悪の規範を子供に教育できなかった団塊の世代ジュニアの責任は重い。 しかしそれ以上に問題なのは、渋谷で組織的に行われている女衒行為を、彼等の業界用語である「スカウト」という言葉でオブラートに包んで報道するNHKの姿勢だ。「女衒」とは報道用語としては禁句なのであろうが、このような卑劣な行為をそのままに表現する言葉はそれ以外にない。それを「ポリティカリー・コレクト」かどうかは知らないが、上品な言葉で表現して逃げている。彼等の女衒行為を「スカウト」と呼ぶのは、当のスカウト業に携わっている人たちに対する侮辱でもある。このようないい加減な「言葉の言い換え」が現在の嘆かわしい風潮を醸成したのである。 悪いものは悪い、良いものは良い。その線引きをどうして明確に出来ないのか。唾棄すべき行為にもその行為に相当する言葉を使うことができないNHKの姿勢に、「臭いものには蓋」をして「みんな仲良く楽しく」社会を目指した戦後リベラリズムの限界を見る思いがする。  
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