October 29, 2011, 10:08 am
「走れメロス」太宰 治
走れメロス
作:太宰治
朗読:日高徹郎
35分3秒
ポプラポケット文庫より
October 25, 2010, 10:13 pm
「富岳百景(8)完」太宰 治
「富岳百景(8)完」太宰 治
作: 太宰 治
朗読:日高徹郎
ハーモニカ:日高徹郎
9分13秒
十月末になると、谷の紅葉も黒ずんで、
〜
私は三分の一ほど顔を出している。酸漿に似ていた。
青空文庫作成ファイル
底本:「筑摩現代文学大系 59 太宰治集」筑摩書房
1975(昭和50)年9月
入力:網迫
校正:割子田数哉
1999年1月9日公開
2005年10月27日修正
Dazai, Osamu
October 25, 2010, 9:41 am
「富岳百景(7)」太宰 治
「富岳百景(7)」太宰 治
作: 太宰 治
朗読:日高徹郎
ハーモニカ:日高徹郎
5分59秒
そのころ、私の結婚の話も、
〜
私は、娘さんを、美しいと思った。
青空文庫作成ファイル
底本:「筑摩現代文学大系 59 太宰治集」筑摩書房
1975(昭和50)年9月
入力:網迫
校正:割子田数哉
1999年1月9日公開
2005年10月27日修正
October 24, 2010, 12:24 am
「富岳百景(6)」太宰 治
「富岳百景(6)」太宰 治
作: 太宰 治
朗読:日高徹郎
ハーモニカ:日高徹郎
6分33秒
十月のなかば過ぎても、
〜
おれの知ったことじゃない、とわざと大股に歩いてみた。
青空文庫作成ファイル
底本:「筑摩現代文学大系 59 太宰治集」筑摩書房
1975(昭和50)年9月
入力:網迫
校正:割子田数哉
1999年1月9日公開
2005年10月27日修正
October 22, 2010, 10:32 pm
「富岳百景(5)」太宰 治
「富岳百景(5)」太宰 治
作: 太宰 治
朗読:日高徹郎
ハーモニカ:日高徹郎
6分07秒
吉田に一泊して、あくる日、、
〜
富士には、月見草がよく似合う。
青空文庫作成ファイル
底本:「筑摩現代文学大系 59 太宰治集」筑摩書房
1975(昭和50)年9月
入力:網迫
校正:割子田数哉
1999年1月9日公開
2005年10月27日修正
October 22, 2010, 5:42 pm
「富岳百景(4)」太宰 治
「富岳百景(4)」太宰 治
作: 太宰 治
朗読:日高徹郎
ハーモニカ:日高徹郎
9分09秒
新田という二十五才の温厚な青年が、
〜
いま思い出しても、へんに、だるい。
青空文庫作成ファイル
底本:「筑摩現代文学大系 59 太宰治集」筑摩書房
1975(昭和50)年9月
入力:網迫
校正:割子田数哉
1999年1月9日公開
2005年10月27日修正
October 22, 2010, 12:00 pm
「富岳百景(3)」太宰 治
「富岳百景(3)」太宰 治
作: 太宰 治
朗読:日高徹郎
ハーモニカ:日高徹郎
2分35秒
井伏氏は、その日のうちに帰京なされ、
〜
いま思い出しても、ばかばかしい。
青空文庫作成ファイル
底本:「筑摩現代文学大系 59 太宰治集」筑摩書房
1975(昭和50)年9月
入力:網迫
校正:割子田数哉
1999年1月9日公開
2005年10月27日修正
October 20, 2010, 10:16 am
「富岳百景(2)」太宰 治
「富岳百景(2)」太宰 治
作: 太宰 治
朗読:日高徹郎
ハーモニカ:日高徹郎
8分34秒
東京の、アパートの窓から見る富士は、くるしい。
〜
このひとと結婚したいものだと思った。あの富士は、ありがたかった。
青空文庫作成ファイル
底本:「筑摩現代文学大系 59 太宰治集」筑摩書房
1975(昭和50)年9月
入力:網迫
校正:割子田数哉
1999年1月9日公開
2005年10月27日修正
October 15, 2010, 10:48 am
「黄金風景」太宰 治
「黄金風景」太宰 治
作: 太宰 治
朗読:日高徹郎
ハーモニカ:日高徹郎
10分25秒
海の岸辺に緑なす樫の木、その樫の木に黄金の細き鎖のむすばれて ―プウシキン―
私は子供のときには、余り質のいい方ではなかった。
〜
かれらの勝利は、また私のあすの出発にも、光を与える。
青空文庫作成ファイル
底本:「きりぎりす」新潮文庫、新潮社
1974(昭和49)年9月30日発行
1988(昭和63)年3月15日29刷改版
1996(平成8)年9月25日46刷
初出:「国民新聞」
1939(昭和14)年3月
入力:深水英一郎・加藤るみ
校正:加藤るみ
1999年1月1日公開
2004年3月4日修正
※「日本文学(e-text)全集」作成ファイル
October 14, 2010, 8:48 pm
「富岳百景(1)」太宰 治
「富岳百景(1)」太宰 治
作: 太宰 治
朗読:日高徹郎
ハーモニカ:日高徹郎
3分17秒
富士の頂角、広重の富士は八十五度、文晁の富士も八十四度くらゐ、
〜
君の完全のたのもしさを、全身に浴びてゐるのだ。
青空文庫作成ファイル
底本:「筑摩現代文学大系 59 太宰治集」筑摩書房
1975(昭和50)年9月
入力:網迫
校正:割子田数哉
1999年1月9日公開
2005年10月27日修正
January 12, 2009, 1:53 am
「思ひ出(3-3)了」太宰治
「思ひ出(3-3)了」太宰治
作:太宰治
Dazai, Osamu
朗読:日高徹郎
8分05秒
三章(3)了
朝、眼をさますと、秋空がたかく澄んでゐた。
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叔母は兩手を帶の上に組んでまぶしさうにしてゐた。私は、似てゐると思つた。(了)
底本:「太宰治全集2」筑摩書房
1998(平成10)年5月25日初版第1刷
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5-86)を、大振りにつくっています。
入力:赤木孝之
校正:小林繁雄
2004年4月20日作成
青空文庫作成ファイル
January 11, 2009, 1:13 am
「思ひ出(3-2)」太宰治
「思ひ出(3-2)」太宰治
作:太宰治
Dazai, Osamu
朗読:日高徹郎
10分18秒
三章(2)
また二三日たつて、ある朝のこと、私は、前夜ふかした煙草がまだ五六ぽん箱にはひつて殘つてゐるのを枕元へ置き忘れたままで番小屋へ出掛け、あとで氣がついてうろたへて部屋へ引返して見たが、部屋は綺麗に片づけられ箱がなかつたのである。
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みよの事をすつかり頭から拔いてした。みよをよごす氣にはなれなかつたのである。
January 10, 2009, 12:02 am
「思ひ出(3-1)」太宰治
「思ひ出(3-1)」太宰治
作:太宰治
Dazai, Osamu
朗読:日高徹郎
9分55秒
三章(1)
四年生になつてから、私の部屋へは毎日のやうにふたりの生徒が遊びに來た。
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もう、みよを忘れてやるからいい、と私はひとりできめてゐた。
January 9, 2009, 6:53 am
「思ひ出(2-4)」太宰治
「思ひ出(2-4)」太宰治
作:太宰治
Dazai, Osamu
朗読:日高徹郎
4分33秒
二章(4)
秋のはじめの或る月のない夜に、私たちは港の棧橋へ出て、海峽を渡つてくるいい風にはたはたと吹かれながら赤い絲について話合つた。
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そのころから私はみよを意識しだした。赤い絲と言へば、みよのすがたが胸に浮んだ。
January 7, 2009, 1:50 am
「思ひ出(2-3)」太宰治
「思ひ出(2-3)」
作:太宰治
Dazai, Osamu
朗読:日高徹郎
7分32秒
二章(3)
私が三年生になつて、春のあるあさ、登校の道すがらに朱で染めた橋のまるい欄干へもたれかかつて、私はしばらくぼんやりしてゐた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私たちはなんでも打ち明けて話した。
January 6, 2009, 1:10 am
「思ひ出(2-2)」太宰治
「思ひ出(2-2)」
作:太宰治
Dazai, Osamu
朗読:日高徹郎
10分23秒
二章(2)
學校の勉強はいよいよ面白くなかつた。白地圖に山脈や港灣や河川を水繪具で記入する宿題などは、なによりも呪はしかつた。
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この唇には、あとで赤いインクを塗つてみたが、妙にどすぐろくなつていやな感じがして來たから、私は小刀ですつかり削りとつて了つた。
January 5, 2009, 1:07 am
「思ひ出(2-1)」太宰治
「思ひ出(2-1)」
作:太宰治
Dazai, Osamu
朗読:日高徹郎
9分55秒
二章(1)
いい成績ではなかつたが、私はその春、中學校へ受驗して合格をした。
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その當時私にとつて、どんな本でも休養と慰安であつたからである。
January 4, 2009, 6:00 am
「思ひ出(1-4)」太宰治
「思ひ出(1-4)」
作:太宰治
Dazai, Osamu
朗読:日高徹郎
3分33秒
一章(4)
冬ちかくなつて、私も中學校への受驗勉強を始めなければいけなくなつた。
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私にとつてそんな經驗は始めてであつた。
January 3, 2009, 2:23 am
「思ひ出(1-3)」太宰治
「思ひ出(1-3)」太宰治
作:太宰治
Dazai, Osamu
朗読:日高徹郎
11分25秒
一章(3)
音に就いて思ひ出す。私の長兄は、そのころ東京の大學にゐたが、暑中休暇になつて歸郷する度毎に、音樂や文學などのあたらしい趣味を田舍へひろめた。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
藥で赤い私の額のためによけい氣もひけて、尚のことこんな反撥をしたのであつた。
January 2, 2009, 10:23 am
「思ひ出(1-2)」太宰治
「思ひ出(1-2)」太宰治
作:太宰治
Dazai, Osamu
朗読:日高徹郎
7分54秒
一章(2)
私は容貌のことだけでなく、不器用だといふ點で祖母たちの氣にいらなかつた。
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或る秋の夜更に、私は彼等のぼそぼそと語り合ふ話に耳傾けてゐると、遠くから蟲おくり祭の太鼓の音がどんどんと響いて來たが、それを聞いて、ああ、まだ起き
てゐる人がたくさんあるのだ、とずゐぶん氣強く思つたことだけは忘れずにゐる。