「奉教人の死(3)」芥川龍之介
(14分35秒)
作: 芥川龍之介,Akutagawa, Ryunosuke
よみ:日高徹郎
されば娘が大地にひれ伏して、
嬉し涙に咽(むせ)んだ声と共に〜されば「ろおれんぞ」が最期を知るものは、
「ろおれんぞ」の一生を知るものではござるまいか。
(二)
予が所蔵に関る、長崎耶蘇会出版の一書、題して「れげんだ・おうれあ」と云ふ。
蓋(けだ)し、LEGENDA AUREA の意なり〜予は「奉教人の死」に於て、発表の必要上、多少の文飾を敢てしたり。
もし原文の平易雅馴なる筆致にして、甚しく毀損せらるる事なからんか、
予の幸甚とする所なりと云爾。(大正七年八月)
青空文庫
入力: j.utiyama
校正: 八木正三
底本: 現代日本文学大系 43 芥川龍之介集
出版社: 筑摩書房
初版発行日: 1968(昭和43)年8月25日
入力に使用: 1968(昭和43)年8月25日初版第1刷
